2008年6月12日木曜日

彼女の話

今から十年以上も前の話です

私には色白で小柄な彼女というか愛人(?)がおりました
##過去形なのは交通事故でこの世を去ったから(哀)

それはそれは癒してくれた大切な彼女でした
「愛してるよ」
と、云えば何も発せずそっと唇を突き出して愛を表現してくれるなんて当たり前です

彼女は働こうとはせず、全てを私が面倒みていました

ところがある日から……
彼女の行動が把握できなくなりました

「どうしたんだろう?」
「まさか…?」

日増しに不安感が増大され……

疑心暗鬼に陥った私はある晩ある事を決行しました
それは人間として恥ずかしい事に間違いありません
彼女の家の前で待ち伏せをしたのです

案の定、明け方、男と連れだって戻って来ました
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エラの張った、周囲を威圧する一回り大きな(目つきの悪い)顔
(日中お会いすれば目をそらします)
(しかも、通行車両お構いなしの理不尽な道路横断実行男です)
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見るからにやくざっぽい根無し草丸出し男です

彼女は私と目が合った瞬間凍りつきました
傍らの男が何やらわめいておりましたが私には理解する術などありません
多分
「オレの方へ来い!そいつから独立せぇっ」
のような事を言ってたんだろうと想像します

伏し目がちに傍らの男の方へ歩を進めようとした瞬間思わず叫びました


「ドンコぉ(彼女の名)~!」
「一歩でもそこから動いたら三味線屋に売ったるぞぉ」

腰を抜かしてその場にへたり込んだのは言うまでもありません

あっ!彼女の家の前って私の家の事ですからね
犯罪でも何でもありませんので!念の為 !

自画像は彼女の息子ゴジラ(通称ゴジ又はゴジやん)です

裕次郎

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